CODE」を開発しているKongZhongについても紹介しよう。同社は,モバイルゲームサービスプロバイダ(日本でいうモバゲーのようなものだ)として名高い,NASDAQ上場企業で,1300人のスタッフを擁して日本のオンラインゲーム市場にも乗り込んできた。「空中网」(网=網)という社名からも想像がつくように,ワイヤレスインターネット接続サービスも主要事業になっているのだが,そんな同社は,1300人のうち400名以上がオンラインゲーム開発要員で,複数ラインを動かす気合いの入れようだ。 ベクターと提携した経緯については,International Business ManagerのCindy Leung氏が「ベクターが運営しているAngelic Crest,三国ヒーローズなどは,中国国内でも知名度の高いタイトルであり,併せてベクターの知名度も高いのです。日本のオンラインゲームマーケットに参入するときのパートナーとして最良であると判断しました」と語っている。PCダウンロードサービスサイトから一転,オンラインゲームパブリッシャとして名を上げたベクターは,中国国内でも名高い存在のようだ。 左から,International Business ManagerのCindy Leung氏,General ManagerのLiu Bo氏,Design Department ManagerのCui Ruinan氏。プロバイダビジネスが出自のせいか,万国共通の「ゲーム業界の人というオーラ」をあまり身にまとっていない感じが印象的だ 世の中にはゲームエンジンが溢れているのに,中国の開発会社はなぜかオリジナルを作る。その理由についてCui Ruinan氏は,「他社エンジンは,コストが高く,拡張性が低い。使う理由は見当たらない」と語る。なんとも中国らしい理由なのだが,それで普通にエンジンを作れるところも,またすごい。 モバイルゲームだけで80タイトルを自社開発し,MMORPGも3タイトルの開発実績がある同社が次に選んだのは,中国で3200万人が読んだネット小説「悪魔法則」だ。全668章から成り415万文字あるという,非常に中国らしい,想像のつかない規模の“小説”だが,KongZhongは,ro rmt,ゲーム化以外の権利も多く持っており,マルチな展開でのIP運用を見越しているようだ,リネージュ2 RMT。 ちなみに「668章」のうち,最初にゲーム化されるのは160章分。それで,一般的に「大作」と呼ばれる3D
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