2013年1月23日水曜日

サイバーフロントから発売中の「スコーピオン【完全日本語版】」レビューを掲載。ウクライナ生まれのSF F

戦闘はインドアが中心となる。とくに序盤は暗い場所が多く,フラッシュライトが欠かせない。ストーリーが進むと,このように古代エジプトの神殿ようなステージも登場する  サイバーフロントから2010年10月22日に発売された(以下,uggブーツ,スコーピオン)は,近未来の世界を描いたSFタッチのFPSだ。開発はウクライナのデベロッパ,B-Cool Interactiveが担当しており,対応機種はPC。ローカライズは英語音声の日本語字幕というスタイルで,ゲーム内のテキストも日本語化されている。  スコーピオンの背景となる2048年の中央ヨーロッパは,相次ぐ戦乱によって法や秩序が崩壊し,いくつかの地域が国家として独立し自治を行っているという状況。旧ボスニアの首都,サラエボもそんな独立国家の首都だ。ある日,この街を支配する複合企業ゼニス社の経営者シャミールが,普通の人間をテロリストにしてしまうウイルスや,ハイテク戦闘スーツを開発して,よからぬことを企んでいるという情報がアメリカにもたらされる。  情報をリークしたのは,ゼニス社に勤務する女性科学者で,ugg ムートン,彼女が持ち出してきた資料と試作品の戦闘スーツを確認したワシントンは,特殊工作員「スコーピオン」にその戦闘スーツを与え,サラエボへと派遣する。目的は女性科学者の情報が真実なのか,事実だとすればシャミールが何を企んでいるのかを確認するためだ。  ……という設定の本作だが,ゲームの展開はリニアな一本道で,仲間と行動を共にしたり,部下に命令を下すといったタクティカルな要素はない。また,シングルプレイ専用でマルチプレイが用意されていないなど,最近のFPSとはちょっと趣の異なる雰囲気の作品だ。  ウクライナのメーカの制作したFPSとしては,GSC Game Worldの「S.T.A.L.K.E.R.」シリーズや,4A Gamesのなどがあり,いずれも独自の世界観を持った個性的な作品として評価されている。さて,同じウクライナ生まれのスコーピオンは,果たしてどのようなゲームなのだろうか。さっそくプレイしてみよう。 近未来のサラエボを舞台にゲームは始まる3Dでマップを表示する「スキャナー」にも注目  ゲームの主な舞台となるのは,サラエボにあるゼニス社の施設。周囲には,内戦の影響で荒廃した建物が多いが,ゲームが進むと,古代エジプトをイメージしたような雰囲気の異なるステージも登場する。もっとも,ゲーム導入部で主人公のことや世界観の話などはほとんど出てこないため,やや唐突に始まる印象
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